前回からだいぶ間が空いていますが...
Michael Connellyの『The Reversal』について書いてますね。自分でも忘れかけていました。
その後は職場の変更等もあって忙しく、あまり読書ができていません。
まず、Kindleで読んだ本は2冊。
Lisa Gardnerの『Alone』と『Hide』。
彼女の作品は『Say Goodbye』がお初でしたが、結構面白かったんで、さかのぼって『Alone』から読み始めました。
『Alone』の主人公は警察の狙撃手であるBobby Dodgeと「魔性の女」Catherine Gagnon。彼女は幼い頃に恐ろしい犯罪の被害者でもあるわけですが、その事件による心の傷からか、心に闇を持っている女性になっています。その彼女を中心に殺人が起こっていきます。
『Hide』は『Alone』の続編とまではいきませんが、関連のある作品になっているので、是非とも『Alone』を読んでから取りかかるべきです。
個人的には
Jeffery DeaverやMichael Connellyほどのめり込めませんが(作者の文体とかスタイルによるところもあると思うので、「優劣」ということではなく)、それでも楽しく読めました。
内容には関係ありませんが、『Alone』、『Hide』ともに興味深い表現がありました。
Then he'd marry an ordinary girl, maybe a younger version of his mother, and she would stand in a vogue retro kitchen, whipping up retro casseroles while their two point two children played with retro toys out back. (underline mine)
『Alone』
I still wonder about Matt Fisher sometimes. Is he married now? Has two-point-two kids? (underline mine)
『Hide』
上記の下線部の"two point two children"もしくは"two-point-two kids"という表現です。手元の辞書を見ても分からないし、ネットでもそれらしき説明が見あたりませんでした。それで、職場にいるアメリカ人(ところで彼はNYの出身ですが、よく聞くと自宅はセントラルパークの真ん前。お金持ちの出身でした)に聞くと、難なく解決。これは「平均的な子ども数」(two point fiveと言ったりもするそうです)を意味しているとのことで、ありふれた、普通の子ども(の数)ということでした。やっぱり、なんだかんだ言ってもネイティブに聞くのが一番ですね。
あと、これは辞書にもありましたが、"two cent"という表現もこれらの作品に出てきます。
He refreshed Bobby's drink and contributed his own two cents. (underline mine)
『Alone』
これは「自分の意見』ということのようですが、面白い表現だなぁと思いました。
Kindle以外で読んだのは
Ozzy Osbourneの自伝『I am Ozzy』。これも本来ならKindleで読みたかったところですが、著作権の問題か分かりませんが、日本では入手不可ということで、ペーパーバックで読みました。最後の方にOzzyが医者から"Why are you still alive?"と尋ねられる部分がありますが、それがすべてを物語っているように、相当な酔っぱらい/ジャンキーだった彼の人生が描かれています。個人的にはソロになってからの歴代ギタリスト達との出会いや、彼らとの付き合いなどにも興味があったのですが、それは少なめ。まぁ、Ozzyの自伝であって、ギタリスト達のことは多少そのフォーカスからずれるのかもしれませんし、酒とドラッグで覚えていることもあまりないのかもしれません。(Randyは別格のようですが)あくまで「自伝」であって「伝記」ではないので、第三者からすると違うのかもしれませんが、非常に「興味深い」人生を送ってきて他のは間違いないですね。