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  2004年 12月 08日
読書って「させる」もの?
日本の子供達の学力が低下しているということを受けて、12月7日付の『讀賣新聞』(電子版)の社説・コラムに以下のような文章があった。

なぜ、読解力が低下したのか。文科省は、子供の読書量が落ちていること、自分の意見を述べたり書いたりする授業が不足していることなどを挙げる。
 授業改善のための指導資料を早急に作り、教育現場には「朝の読書」の一層の拡大を促すという。本好きの子供を多く育てることは何より大切だろう。

確かに、いまの子供達は本を読まないのだろう。雑誌、マンガを読むことも大いに結構なことだとは思うけど、やっぱり本は読んで欲しいとは思うね。でも、ここが難しいところで、本を読んで欲しいから、どうしても「本を読んだら」といいたくなるけど、他人に言われて本を読んだって面白くはないと思う。少なくとも自分はそう。ましてや朝の10分だか15分の中で本を「読ませる」ことが、「本好き」の子供を育てることになるんだろうか?研究論文用に読むのならまだしも、読書の楽しみは自分の好きな時に、好きなペースで読むことから生まれるんじゃない?

 「本好きの子供」を育てることは学校がやることなのかな?身の回りに普段から本があって、読む、読まないに関わらずそれを手にとっているうちに、本・読書が自然なもの、好きなことになるんじゃないかな。自分の実家にも世界名作全集(子供向けじゃないやつ)とかが本棚にあって、高校くらいからは結構読んだりしたけど、それはやっぱそれまで身の回りに本があって、それが普通だったからじゃないかな。

 自分の好きな作家・エッセイストの林望が書いていたけど、例えば学校の廊下とかに開架式の本棚を置き、そこから生徒達が自由にとって読めるようにしておく、なんていう考えはいいと思うね。そこには例えばなくなっても良いような古本屋で売っている文庫本などをおいておけばいいんだし。そうすれば「これ何?」って興味を持つ子供が少しは増えるだろうし。

 学校における読書教育(この「教育」ってところに引っかかってるんだけど)は必要なんだろうけど、今の国語の教科書みたいに1つの作品を短くして掲載したり、一部分だけ取り上げて、「作者の意図は何?」とかやっているうちは読書の楽しさなんて伝わらないような気がするな。

《Today's Music》
Dream Theater / Images and Words ('92)読書って「させる」もの?_b0014459_1453223.jpg

彼らの2ndで誰がなんと言ってもこれがDream Theaterの最高傑作。プログレとハードロックのバランスがすごく上手く取れている。プログレにはよくある大曲や変拍子などと共に、ある意味分かりやすいというか聴きやすいメロディもあったり、ほんとカッコイイ。1曲目の"Pull Me Under"はギターは割りとへヴィだけど、メロディは口ずさめるし、続く"Another Day"はサックスも取り入れられたきれいなバラード。途中には長い曲や逆にメイン・ディッシュにいく前の、ちょっと口直しって感じの小曲もあるし。ヴォーカルも素晴らしいし、楽器陣のテクニックも高度だし、自分にとってのプログレの理想に近いバンドかな。あまり、長尺でやられるのは好きじゃないんだよね。この後も一般的には巣晴らしいと言われる作品を発表して、武道館でもコンサートをやったりしているけど、個人的にはこれ以降のやつはアルバム丸ごと聴くことはできません。へヴィ過ぎたり、メロディが暗かったりで。
by noblame | by don_t_blame_me | 2004-12-08 15:00 |
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