2013年 03月 09日
Listened to Noise, not Music
先日、仕事場でのこと。
倉庫にあったカセットテープをいじりながら、同年代の同僚とのおしゃべり。
「なつかしいねぇ。」
「ほんと。ノーマル、クローム、メタル、あったよね。」
「今の子たちは、『46分テープ』とか『54分テープ』とかわかんないだろうねぇ。」
などと、よくある年寄りの昔を懐かしむ会話をしていました。
そのときに、中学生から高校生の頃のステレオ機器の話になり、当時すごく広まっていたいわゆるシステムコンポの話になりました。
「自分のやつはAIWAだった」とか、自分は「SONYだった」などと話しながら、目の前のカセットテープの話も絡んできて
「懐かしいねぇ、ドルビーBとかドルビーCとかドルビーNRとかあったよね」
「あ〜、あった、あった。よう覚えてるねぇ」
などと他愛もない話をしていたのですが、そのときに同僚の言った一言。
「あのときって、ノイズに耳を傾けていて、本当に音楽を聴いていなかったのかもね。若かったねぇ。」
まさに「言い得て妙」です。
「ドルビーCはドルビーBよりノイズが少ない」
とか、
「NRがあると良いよね」
とか、本筋の音楽ではなく、周りにあるノイズのことに目を向けていて、本当のことも分からずにただかっこつけていた中学生だったのかもしれません。
とはいっても、もちろん、あの時代に様々な音楽(いわゆるTOP40モノ」を聞きまくっていたことが、現在の自分の好みの音楽を作り出す素養にはなっていたのだとは思うんで、いろいろ「イキって」いた中学生時代も無駄ではなかったですけど。