2011年 01月 25日
Connelly の 『The Reversal』
Kindleを入手してから「購入」(著作権フリーを除く)した作品は
- Stieg Larsson / The Girl with the Dragon Tatoo
- Stieg Larsson / The Girl who Played with Fire
- Stieg Larsson / The Girl who Kicked the Hornet's Nest
- Lisa Gardner / Say Goodbye
- Michael Connelly / The Reversal (Kindle Enhanced Edition)
- Jeffery Deaver / The Burning Wire
- Carol O'Connell / Mallory's Oracle
一番最近に読了した作品はMichael Connellyの『The Reversal』。
彼の主要なキャラクターの一人であるMickey HallerとConnellyのメインシリーズであるHarry Boschが一緒に活躍する作品がこの『The Reversal』。Mickey HallerとHarry Boschが一つのチームとしてある犯人を追い詰めていくというストーリーです。
個人的な評価としては残念ながらMichael Connellyにしてはイマイチ。
以下、ネタバレの可能性あり。注意!
このエピソードは作品のプロットにどういう関係があるのか、と感じてしまうこともいくつかあります。例えば、Harryの娘がHarryの会話のグラマーをチェックする場面があるのですが、わざわざ必要か?と思います。作品にとってはあまり意味がないように思います。
他にはこれって、ミステリー物では致命的だとは思いますが、最も気に入らないのはエンディング。こういうオープン・エンディングって、「娯楽」であるミステリー物には向かないのでは?やはり「気楽」に楽しむためにも終わりはやっぱりなんらかの形のあるものがいいとは思います。すっきりしないのはどうもすわりが良くありません。
私が購入したKindleのenhanced editionはiPadとかiPod/Touchなどに対応して組み込まれているビデオコンテンツがいくつかあるのですが(Kindleでは使えないって、AmazonでKindle editionとして売っているのに、どうなんだろう?とは思うけど)、最後の方にもそれが組み込まれていて、そこにオチがあるのかと不安になっちゃいました。結局はそういうことはなかったんで良かったんですけど、でもやっぱりこの終わり方はよくありません。それとも、HarryのJessupの追跡劇を描く作品を次に書くつもりなのでしょうか?